「洗顔剤」と「クレンジング剤」は、似ていますが違うものです。
この2つの違いと、「ダブル洗顔は良いか、それとも悪いか?」についてみていきます。
<洗顔剤は肌の汚れを落とすもの、クレンジング剤は化粧を落とすもの>
洗顔剤とクレンジング剤の違いは、シンプルです。
洗顔剤は肌についた汚れや、不要な皮脂を落とすものです。
対してクレンジング剤は、肌につけた化粧を落とすものです。
そのため、原則として、化粧をした肌を洗顔剤で洗ってもメイクは落ちません(ただし、非常に薄付きであるとか、洗顔剤で落ちることをウリにしている化粧品であるとかならば、洗顔剤でもある程度落ちます)。
このため、化粧をしている場合は、まずはクレンジング剤でメイクを落とし、その後で洗顔剤で顔を洗っていく必要があります。
<ダブル洗顔は不要か、それとも必要か?>
クレンジング剤と洗顔剤の併用は、「ダブル洗顔」と呼ばれます。これはなかなか面倒ですから、「ダブル洗顔不要! 1本でメイクも肌の汚れも落とせます」という商品も出ています。
これらは、クレンジング剤としての機能も持ちつつも、洗顔剤としての性格も強く持つものです。
実際、メイクが薄い人の場合はこれで十分にメイクを落とすことができます。また乾燥肌の人などにも向いています。
一方で、メイクが濃い人の場合はダブル洗顔なしではメイクを落としきることができません。また、脂性肌の人の場合は、洗顔剤での洗顔も必要になってきます。
ダブル洗顔は、「良い・悪い」で語れるものではありません。「自分の肌の状態やメイクの仕方によって行うべきか行わないでおくべきかを決めるもの」なのです。